最悪……。
時計の針は、すでに10時近くを指している。
昨日よりも何だか痛みも増した気がするが、左足を庇いながらゆっくりと立ち上がってキッチンの方へと行きかけた時、ちょうど携帯が鳴った。
慌ててソファーに置きっぱなしだった携帯を取りに行こうとしたが、途中で焦れったくなって上半身からソファーにダイブして携帯の画面を開いた。
—武田明良—
明良さん?
高橋さんからかもしれないという、僅かな期待を込めていたせいか、画面に表示された文字を見て少しだけ落胆してしまった。
「もしもし」
「あっ、陽子ちゃーん? 足の具合どうかなあ? 明日、電話する約束だったんだけど、気になったから電話しちゃった」
そうだった……。昨日、明良さんが日曜日に、次の外来診察日を電話で決めようって約束していたんだった。
「あの……。それが、ちょっと昨日より腫れてしまっていて……」
さすがに、明良さんには嘘はつけない。
お医者さんだし、心配して電話までくれているのだから。
「えっ? そうなの? それじゃ、ちょっと今、出先だからそうだなあ……うーん……。あと1時間ぐらいしたら、そっち行けると思う。11時過ぎぐらいまでには、着けると思うから」
「えっ? あ、あの、明良さん。大丈夫ですから、そんな心配しないで下さい。ちゃんと、湿布も換えていますし……」
「何? 聞こえない。まあ、いいや。それじゃ、後でねー」
「あっ。もしもし、明良さん?」
もう……。
一方的に、電話切られちゃった。
どうして、高橋さんにしても明良さんにしても、人の言うことを聞いてくれないんだろう。
何ともマイペースな明良さんの行動に翻弄されながら、それでも明良さんが来てくれることに、腫れてしまった左足首を見ながら何となく安堵していた。
明良さんは電話で言っていた時間通り、11時過ぎに来てくれた。
時計の針は、すでに10時近くを指している。
昨日よりも何だか痛みも増した気がするが、左足を庇いながらゆっくりと立ち上がってキッチンの方へと行きかけた時、ちょうど携帯が鳴った。
慌ててソファーに置きっぱなしだった携帯を取りに行こうとしたが、途中で焦れったくなって上半身からソファーにダイブして携帯の画面を開いた。
—武田明良—
明良さん?
高橋さんからかもしれないという、僅かな期待を込めていたせいか、画面に表示された文字を見て少しだけ落胆してしまった。
「もしもし」
「あっ、陽子ちゃーん? 足の具合どうかなあ? 明日、電話する約束だったんだけど、気になったから電話しちゃった」
そうだった……。昨日、明良さんが日曜日に、次の外来診察日を電話で決めようって約束していたんだった。
「あの……。それが、ちょっと昨日より腫れてしまっていて……」
さすがに、明良さんには嘘はつけない。
お医者さんだし、心配して電話までくれているのだから。
「えっ? そうなの? それじゃ、ちょっと今、出先だからそうだなあ……うーん……。あと1時間ぐらいしたら、そっち行けると思う。11時過ぎぐらいまでには、着けると思うから」
「えっ? あ、あの、明良さん。大丈夫ですから、そんな心配しないで下さい。ちゃんと、湿布も換えていますし……」
「何? 聞こえない。まあ、いいや。それじゃ、後でねー」
「あっ。もしもし、明良さん?」
もう……。
一方的に、電話切られちゃった。
どうして、高橋さんにしても明良さんにしても、人の言うことを聞いてくれないんだろう。
何ともマイペースな明良さんの行動に翻弄されながら、それでも明良さんが来てくれることに、腫れてしまった左足首を見ながら何となく安堵していた。
明良さんは電話で言っていた時間通り、11時過ぎに来てくれた。

