「ああ。この後、多分、一緒に飲みに行くんだろう」
そうなんだ。それで、折原さんは夏目さんと一緒に帰ったんだ。
「そうなんですか。でも、折原さんが憧れているっておっしゃってましたが、凄く分かる気がします」
「あれだけ、仕事ができる女性だからな。男の俺から見ても、凄いと思う」
高橋さん……。
「そろそろ、行くか?」
「はい」
「トイレは?」
「あっ……。すみません、いってきます」
「じゃあ、入り口の所に居るから」
「はい」
高橋さんと一緒に部屋を出たが、トイレが何処か分からずキョロキョロしていると、高橋さんに気づかれてしまった。
「あっち」
「す、すみません」
そう言って、高橋さんが指をさしてくれたので、慌ててトイレに向かった。
トイレの鏡に映る自分を見ながら、さっき高橋さんが言った事を思い出していた。
『あれだけ、仕事ができる女性だからな。男の俺から見ても、凄いと思う』
そんな風に、高橋さんに言われてみたい。けれど、私には到底無理な話。折原さんも、優しくて、あんなに仕事が出来て……。
ふと、靴を脱いでいるので、左足に目がいった。
人に迷惑ばかりかけてる私は、社会人として失格なんじゃ?
トイレから出て入り口に向かうと、高橋さんが靴を履いて待っていてくれた。
「すみません。お待たせしました」
「足は、大丈夫か?」
「はい。あの、お勘定は?」
「フッ……。今日は、いい」
「でも……」
いつも高橋さんに、ご馳走になってばかりだ。
「折原からも、もらってないのに、お前からもらえないだろ?」
高橋さん。
「すみません。ご馳走様でした」
高橋さんが、笑いながら車の鍵をポケットから出すと、お店のドアを開けた。
「ありがとうございました」
店員さんがお見送りしてくれていたので、慌ててお辞儀をして高橋さんの後に続いてお店を出た。
置き石の上を歩きながら、夏目さんが高橋さんに話していた内容が、所々、分からないなりに思い出されていた。
女性なのに、現場で男性と対等に渡り合っている夏目さん。そんな夏目さんに憧れている、折原さん。そして、高橋さん。
仕事が出来る3人が集った席に、何で私なんかが居たんだろう?
もしかして……。
高橋さんは、もっと私にちゃんと仕事をして欲しくて……。それで、仕事が出来る女性の夏目さんを、私に見せてくれたんじゃ?
そうなんだ。それで、折原さんは夏目さんと一緒に帰ったんだ。
「そうなんですか。でも、折原さんが憧れているっておっしゃってましたが、凄く分かる気がします」
「あれだけ、仕事ができる女性だからな。男の俺から見ても、凄いと思う」
高橋さん……。
「そろそろ、行くか?」
「はい」
「トイレは?」
「あっ……。すみません、いってきます」
「じゃあ、入り口の所に居るから」
「はい」
高橋さんと一緒に部屋を出たが、トイレが何処か分からずキョロキョロしていると、高橋さんに気づかれてしまった。
「あっち」
「す、すみません」
そう言って、高橋さんが指をさしてくれたので、慌ててトイレに向かった。
トイレの鏡に映る自分を見ながら、さっき高橋さんが言った事を思い出していた。
『あれだけ、仕事ができる女性だからな。男の俺から見ても、凄いと思う』
そんな風に、高橋さんに言われてみたい。けれど、私には到底無理な話。折原さんも、優しくて、あんなに仕事が出来て……。
ふと、靴を脱いでいるので、左足に目がいった。
人に迷惑ばかりかけてる私は、社会人として失格なんじゃ?
トイレから出て入り口に向かうと、高橋さんが靴を履いて待っていてくれた。
「すみません。お待たせしました」
「足は、大丈夫か?」
「はい。あの、お勘定は?」
「フッ……。今日は、いい」
「でも……」
いつも高橋さんに、ご馳走になってばかりだ。
「折原からも、もらってないのに、お前からもらえないだろ?」
高橋さん。
「すみません。ご馳走様でした」
高橋さんが、笑いながら車の鍵をポケットから出すと、お店のドアを開けた。
「ありがとうございました」
店員さんがお見送りしてくれていたので、慌ててお辞儀をして高橋さんの後に続いてお店を出た。
置き石の上を歩きながら、夏目さんが高橋さんに話していた内容が、所々、分からないなりに思い出されていた。
女性なのに、現場で男性と対等に渡り合っている夏目さん。そんな夏目さんに憧れている、折原さん。そして、高橋さん。
仕事が出来る3人が集った席に、何で私なんかが居たんだろう?
もしかして……。
高橋さんは、もっと私にちゃんと仕事をして欲しくて……。それで、仕事が出来る女性の夏目さんを、私に見せてくれたんじゃ?

