ちゅ…ちゅ


カプ


ジュー


これでで十三回目。


ルカくんが私達の学校に来て約3ヶ月。


今は週に一度の吸血タイム。私はルカくんに身を任せている。


ルカくんの左手が私の腰を支える。カッと頬が熱くなった。


脱力してるのバレてる…。


立ったまま血を吸われてるから、貧血と同じ要領で脱力してしまうのだ。多分…いや絶対。決して気持ちいいとかじゃない。


そんなことを考えていたらルカくんの唇と立派な犬歯がわたしの首から離れていった。



「ご馳走様、いつもありがとうな」



ルカくんがニカっと笑った。それだけで心臓がトクンと鳴る。



「ううん、別に」



ついそっけない態度を取ってしまう。本当はもう少し素直になりたいのに。


そう思いながらルカくんを見上げていた。



「うわぁ、心羽の上目遣いくるわ」



「え?」



「こっちが、え?なんですけど。もしかして無意識?やぁば」



もう何が何だか分からない。数分経ってからやっと状況を理解した。ソウデス、ムイシキデス…。やばいのはこっちだよ。恥ずかしさのあまり、プシューッと頭から煙が上がった。



「恥ずかった?ごめんって〜」



そう言いながら私の頭を撫でた。



「それもっ」



思わず叫んでいた。