晴天、月曜日、今日も私達は学校へ向かっていた。



「最近、ルカくんとなんかあった?」



「エッ!何で?」



「なんか距離がいつも以上に近い気がする…私の心羽がルカくんに汚されちゃうよ〜」



「そんなことないって。あと汚されるって何よ」



「だって〜」とぶつぶつ言いながら私の隣を歩く茉莉花。どうやら、体育の授業で言った「私は茉莉花の」っていうのをまだ覚えているらしい。いや、実際そうだけども。



「ルカくんにかまうのもいいけど、気を付けなよ」



「何に?」



「女子だよ、じょ〜し。ルカくんのファンクラブみたいな子達のこと」



「あ〜」



ルカくんは転校当初からその容姿端麗な美貌でモテる。だから、ファンクラブまで出来つつある。まぁ、ルカくんは全くの無関心だが。


そんな彼が唯一気にかけている女子が、自分で言うのも恥ずかしいが私だ。でもきっとそれは吸血のことがあるからだと思う。私は自分にそう言い聞かせてる。


だって、普通に恥ずかしいじゃん。女子に興味ない男子がとある子だけ特別扱いしてるって、まさに少女漫画じゃん!


あ〜、考えてるだけで赤くなってきた。茉莉花にバレないといいなと思い本人を見る。そんな彼女は私の心配を他所に呑気に前を向いて歩いていた。