最強総長の愛するボディガード



そうだ……!
少し巻き込むことになっちゃうけど、彰人に迎えに来て貰えれば……!



私はすぐに彰人へ電話をかける。



「もしもしっ」
『もしもし、心羽?お前スーパーマーケットから出てはない……』
「ごめんね彰人、今スーパーマーケットの向かいにある中層ビルの五階にいるんだけど……っ」



状況を説明しようとしたその時。
ドンドンドンッと何者かが階段を駆け上がってくる音が聞こえ、私は目線を扉の方に向ける。



まだ残ってたの……!?
早く、立たないと……っ



そうは思うけど、体に少し力を入れるだけでまた激しい痛みに襲われる。
なんとか出来ないかと色々試みているうちに、扉がバァン!と勢いよく開いて。
まだ終わりたくない、と思いながら入ってきた人物を見ると、そこにいたのは。



「心羽ちゃんっ!」
「あ……蒼凰さん!?」



動けない私の元に、蒼凰さんは駆け寄って来てくれる。