急いで向かおうとしたけれど、まだどこかに息を潜めていた一人の敵に背後を取られ、右の横腹を思い切り蹴られてしまった。
「カ、ハッ……」
激痛が走ると共に、私はスーパーマーケット側の窓の方へ飛ばされる。
急いでなんとか立ち上がり、私は最後の力を振り絞ってその男に蹴りを入れた。
「ふぅ……はぁ……ふぅ……」
早く、蒼凰さんのところに……っ
「……うっ……」
行こうと立ち上がろうとした時、私は先程攻撃を受けたところに猛烈な痛みを感じ、思わずその場にうずくまってしまう。
蹴りで悪化したのかな……?
このままじゃ蒼凰さんのところに戻れない、どうしよう……っ
考えた末思い浮かんだのは。



