「信じられない」を、「真実の愛」に変えてくれたキミへ


あのまま予定が変わることなく、日曜日がやってきた。

待ち合わせ場所へ行ってみると、すでに翠が立っていて、颯人くんにはやくしたいのかソワソワしている。



「おーい、百々葉ー!」



翠が着ているのは、黒い生地にストライプの小さなリボンの飾りがついた、大人っぽいYシャツ。下は、紺色のロングスカート。



「翠!」


わたしは、普通に薄いピンクの服の上にベージュのミニスカート。


並ぶと、翠の大人っぽさがよく引き立っている。


そういえば、確か颯人くんは大人っぽい服が好みとか言っていたような……?


なんだか、この服を選んでよかった……。



「小鳥さん、一条さん! こっちこっち!」



颯人くんが呼んでいる。

もちろん、ひーくんも一緒だ。


ひーくんの服は、グレーの半袖のジャケットで黒いジーンズでシンプルなデザインだった。


男の子だから、あんまりこだわらないのかな。


でも、よく似合っているなぁ。
グレーとか、黒とかそういった色が好きなのかな。