「信じられない」を、「真実の愛」に変えてくれたキミへ


「バッグ?」



「うん」



そう言いながら、ひーくんはわたしのバッグを指さした。


そこには、パステルドリームのユニコーンのマスコットがバッグに繋がれて、ぶらぶらと揺れている。


ビニール袋に入っていたのは、そのユニコーンの絵が大きくプリントされた、クリアファイルだったのだ。


ユニコーンの周りには、パステルカラーの虹がかかってあったり、星が散りばめられてあってすごく可愛いデザイン。



「それで、もしかして買ってきてくれたの……?」



「買ってきてやったというか……買いたかったってとこかな」



「え?」



買いたかった……?


買いたかったものを、わたしにあげるって形でいいの?


というかさっきから、ひーくんはそっぽを向いていて全然目を合わせる気がなさそうなんだけど。



「いや、なんでもねぇ。でも、百々葉の好みに合ったもんなら、よかったよ。じゃあな」



そう言って、ひーくんは走り去ってしまった。