そんなことを考えていたら…

「最後に、紗良ちゃん。髄液っていうのを抜くんだけど、これは麻酔を使っても痛いんだ。泣いてもいいから動かないで欲しいな。」

え…?悠飛先生、今なんて言った…の。麻酔したのに痛いの?

でも、…わがまま言ったら迷惑になっちゃう。

コクン

「ごめんね、ありがとう。じゃあ月斗、固定よろしく。」

「了解、紗良ちゃん、ごめんね。」

いや、怖い。近づかないで…。

「紗良ちゃん、僕、5秒だけ数えるね、それ終わったら痛くないからね。」

風舞先生…嘘つかないよね…?

コクン

「ありがとう、紗良ちゃん、じゃあ風舞先生が数えている間に終わらせるね。」

コクン

「いくよ〜いーち…」

「痛い!いやぁ…ヒック」

「痛いよね…ごめんね〜」

謝るくらいなら痛いことしないでほしいよ…

「頑張れてるよー!さーん……よーん」

「いやぁ…グスン…ヒック…」

「ごーー!はいっ!終わったよ♪ごめんね、痛かったよね。」

コクン

「よくできました!そしたら止血をしたいからこのまま、1時間くらい休んでで欲しいな。俺、この後仕事あっていられないから、月斗と風舞にいてもらって。」

コクン

「ありがとう!じゃあ、よろしくね♪」

そう言って悠飛先生は部屋から出て行った。