病室の前に風舞がいた。

紗良ちゃんに気付かれないように小声で話さなきゃ。
「風舞。ありがとな、」

「いやいや、全然〜、初見の反応は?」

「風舞を呼んでいいか聞いた時に‘優しい?’って聞かれた。痛みと相手の性格に抵抗が強い感じ。後、相手が安全ってわかれば近づいても良さそう。」

「了解、多分トラウマ…感覚に過敏だろうね。先に紗良ちゃんの病室に入って。あ、それ見えないところおいてね。そしたら、僕のこと呼んで。」

「りょ、じゃあ先行くね。」