少し歩いて海が見えるベンチに座った。

話が途切れ、何か話さないと…と焦る俺の緊張と静かな空気を彼女が破った。


「あのッ…あたし…オーナーさんのお客さんになれる程…お金持ってませんから!!」


一瞬…何を言っているのかわからなくて目を丸くした俺。

意味を理解した瞬間、可愛いすぎる発言に俺は思わず笑った。