「王子殿下からですか?」
お兄様のお友達がいらしてから一ヶ月が経った頃、侯爵様からお手紙を渡されました。
「そうなんだ。ミシェルに直接渡して欲しいと言われてね」
苦笑いの侯爵様がローランお兄様をチラリと一瞥。
「父上を使うとは! 卑怯なやつだ」
「同じ学園に通っているのだからローランに渡せば良いんだけど、受け取らないのだとか?」
「なんのことやら……勘違いしているようですね」
お兄様……惚けた演技がバレバレですわね。
「読んでみたら? 返事を書く時はメイドに渡しなさいね」
「はい、ありがとうございます」
お手紙をみんなの前で開封するのは躊躇われたので後にしようとポケットに仕舞いました。
「なんで読まないんだ?」
「今から晩餐ですし汚しては失礼かと思って」
「なんか嫌な予感がする! なんて書いてあるか分からんが断って良いからな」
お兄様のお友達がいらしてから一ヶ月が経った頃、侯爵様からお手紙を渡されました。
「そうなんだ。ミシェルに直接渡して欲しいと言われてね」
苦笑いの侯爵様がローランお兄様をチラリと一瞥。
「父上を使うとは! 卑怯なやつだ」
「同じ学園に通っているのだからローランに渡せば良いんだけど、受け取らないのだとか?」
「なんのことやら……勘違いしているようですね」
お兄様……惚けた演技がバレバレですわね。
「読んでみたら? 返事を書く時はメイドに渡しなさいね」
「はい、ありがとうございます」
お手紙をみんなの前で開封するのは躊躇われたので後にしようとポケットに仕舞いました。
「なんで読まないんだ?」
「今から晩餐ですし汚しては失礼かと思って」
「なんか嫌な予感がする! なんて書いてあるか分からんが断って良いからな」