君はみんなの人気者 ー私たちの出会いは？！

「んっ、」

私はあれからどれくらい寝たかわからないけどドアを開ける大きい音は聞こえなかった。

来てないのか…

と、思ったのは一瞬。

私の前にはめちゃくちゃイケメンの男の子が。

「あっ、起きた。」

「へぇっ！！」

顔が近すぎて私はバッと顔を上げた。


てか、この人の顔どこかで見たことあるよな…

でも、学校ではあまり見ない顔だ…。


「朝ぶりだね、蛍。」


「……」


『朝ぶりだね、蛍。』……？

私は目をパチクリした。

今日、朝は琥珀さんしか会ってないけど…学校のどっかでこの人とあった…？


「そっか、この見た目だとわからないか…」

なんて言いながらその人は自分のバッグから何かを取り出した。

そして、それを身につけた。


「あっ、」


その人がつけたのは黒い帽子にマスクにメガネ。


「…琥珀さん？」

「だいせーかい！」

と、言いながら琥珀さんは黒い帽子、マスク、メガネを外した。

そして、私の隣の席に座った。