すると、後ろから追いかけてくる足音が聞こえる。

駅では大声出しちゃいけないのに…「蛍!」て私の名前を呼ぶ。

周りの人たちは私たちを気になって見てくる。

はぁー

はぁー

私は改札を抜けてまた走った。


駅から出たところには公園があってそこで追いつかれてしまった。

バシッと手首を掴まれた。


そして、ギュッと抱きつかれた。

「蛍…ごめん」

それは…なんのごめん?

言わなくてのごめん?

「蛍は…俺の秘密言ったって離れるわけない…で思ってる自分がいるけど、そう思ってるのはおこがましいかなとか…」

「おこがましくない!…私は…、翔先輩の秘密を知っても離れないから…」

自分で言っといて恥ずかしくなり最後の方は顔が赤くなり声は小さくなってしまった。

「だって…私!…っん」

「その先は言わないで」

と言って私の口を手で優しく抑えた翔先輩。

てか、私今なんて…!