愛の行き先



次の日の昼休み



いつも通り涼介くんは廊下で手を振っている



私が声をかけようとした時、沙羅がいつもとは違う険しい顔で私の腕を引っ張った



「え?沙羅?」



私は連れていかれるまま振り返った



涼介くんはぽかんとした顔でこちらをみていた



沙羅は女子トイレに入ると息を切らしながら言った



「もう佐藤と関わったらダメ」


「え?どうして?」


「どうしてもダメ」


「なんで急に…」


「だって…」



沙羅は昨日と同じ思い詰めた顔をしていた



どうして急にそんなことを言い出したのか



あの男子生徒に何か言われたのかな?



「わかった。沙羅の言う通りにするよ」



「お願い…」



女子トイレを出ると涼介くんが前で待っていた