帰り道。
夏海と別れたあと、誰かにつけられている気がして振り向いた。
「あっ、さっきの人……」
「さっきの人って、俺の名前は天宮琉生。名前、覚えてなかったでしょ?」
「う、うん。ごめんなさい」
「それは別にいんだけど。さっきのいちごミルクのお礼したいから、これからうちに来て?」
「えっ? お礼とか言われても……いきなりそんな親しくない男子の家にいくとか、嫌です。しかもさっき……」
「あ、さっきのは本当にごめん。意識がもうろうとしてて」
「意識がもうろうとしてるからって女の子にいきなり抱きついたりしちゃ、ダメでしょ?」
「ごめんなさい」
彼はしゅんとした。
「今日は、とにかく無理」
「今日はね? 分かった。じゃあ、いつがいい? 家じゃなくても、どっかで遊ぶ感じでもいいし」
断っても引き下がる様子はなさそうだ。
こう言う時はどうしたらいいのだろう。
悪い人じゃなさそうだし、なんか彼を見ているとちょっと懐かしい感じもして、嫌じゃない。
「じゃあ、2人っきりじゃなかったらいいよ」
「本当に? やった! じゃあ、お互い誰か誘って、4人で遊ぼ! こっちは兄貴誘うわ」
「うん、分かった。じゃあ私は友達誘うかな」
「約束のゆびきりしようよ」
彼が小指を出してきた。
ゆびきりの約束はしたことないけれど知っている。
私も小指を出して、彼の小指に絡ませると、彼は小さい子みたいに微笑んだ。可愛いと思ってしまった。
これってダブルデートなのかな?
ちなみに私はまだ誰かとお付き合いしたことがない。
だからもちろんデートなんてしたことがない。
告白は何回かされたことはあるけれど、そういうのには興味が持てないというか、そういう気持ちになるのが怖くて壁を作ってしまうというか。
とにかく、恋自体したことがない。
夏海と別れたあと、誰かにつけられている気がして振り向いた。
「あっ、さっきの人……」
「さっきの人って、俺の名前は天宮琉生。名前、覚えてなかったでしょ?」
「う、うん。ごめんなさい」
「それは別にいんだけど。さっきのいちごミルクのお礼したいから、これからうちに来て?」
「えっ? お礼とか言われても……いきなりそんな親しくない男子の家にいくとか、嫌です。しかもさっき……」
「あ、さっきのは本当にごめん。意識がもうろうとしてて」
「意識がもうろうとしてるからって女の子にいきなり抱きついたりしちゃ、ダメでしょ?」
「ごめんなさい」
彼はしゅんとした。
「今日は、とにかく無理」
「今日はね? 分かった。じゃあ、いつがいい? 家じゃなくても、どっかで遊ぶ感じでもいいし」
断っても引き下がる様子はなさそうだ。
こう言う時はどうしたらいいのだろう。
悪い人じゃなさそうだし、なんか彼を見ているとちょっと懐かしい感じもして、嫌じゃない。
「じゃあ、2人っきりじゃなかったらいいよ」
「本当に? やった! じゃあ、お互い誰か誘って、4人で遊ぼ! こっちは兄貴誘うわ」
「うん、分かった。じゃあ私は友達誘うかな」
「約束のゆびきりしようよ」
彼が小指を出してきた。
ゆびきりの約束はしたことないけれど知っている。
私も小指を出して、彼の小指に絡ませると、彼は小さい子みたいに微笑んだ。可愛いと思ってしまった。
これってダブルデートなのかな?
ちなみに私はまだ誰かとお付き合いしたことがない。
だからもちろんデートなんてしたことがない。
告白は何回かされたことはあるけれど、そういうのには興味が持てないというか、そういう気持ちになるのが怖くて壁を作ってしまうというか。
とにかく、恋自体したことがない。