✩.*˚again~かつて僕も人間に恋をしていた。

 天宮くんとは自然に仲良くなっていった。具合が悪そうだった彼を助けてからまだ2週間ぐらいしか経ってないのに。

 すごく話しやすいし、素直な気持ちをありのまま伝えてくれるところがいいなと思った。

 けれど、それだけだった。

 私から好きになることはなかった。きちんと、そのことも伝えた。そしたら天宮くんは「友達でもいいから一緒にいたい」って言ってたし、私も嫌じゃないから、それならいいかなって。

 そして前世の記憶がある私のことも、天宮くんたちの正体を知っていることも隠していた。

「今日、家に来る?」
「うん、行く」

 学校帰りに彼の家に行くことになった。
 高級住宅街の中でひときわ目立つ家が彼の家だった。

「すごく家大きいね」

 今日天宮くんの家に来た理由は、彼の家の写真をスマホで見せてもらったらすごく大きくて、リアルで見てみたいと思ったから。

 そして、想さんに会いたいと思ったから――。

 本当に豪邸で、うちの倍はありそうな大きさの家だった。

「おじゃまします」

 玄関がまず広い。
 廊下もいちいち長い。

 ひとつひとつ何倍の大きさなのかな?ってうちと比べてしまう。

 リビングに入った。
 無意識に想さんを探してしまうけれど、彼は見当たらない。

「ちょっと飲み物持ってくるから、そこのソファーで座って待ってて?」
「うん、分かった」

 座ったソファーはふかふかだった。すごく値段が高そう。