彼と再会し、あの頃をはっきり思い出す。
❀.*゚
彼とは高校の同級生だった。
出会ったのは高校一年生になった時。
あの日も今日みたいに、春の風が気持ちよくて、暖かい日だった。
新しい学校、教室。
新しい学校生活を迎えるにあたり、なんでもマイナスに考えてしまう私は不安な気持ちだらけな状態で、数日前から胃がきりきりと痛んでいた。
教室に入り、自分の席を探して座る。
隣の席には彼がいた。
隣に座ると、何だかふわっとするような不思議な気分になって、胃の調子がよくなった気がした。彼は胃薬みたいだなって思った。
彼はいつも休み時間、周りに溶け込まずに、難しそうな本を読んでいた。だからって友達がいないわけでもない。移動教室の時やお昼ご飯はいつもクラスで静かめな、三人と過ごしていた。
彼はクラスの女子とはほとんど話はせずに、私もクラスの男子と話すのが得意ではなかった。それに、日直が一周すれば席替えもして離れるし。接点も何もなかったから特に関わることはなかった。
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彼とは高校の同級生だった。
出会ったのは高校一年生になった時。
あの日も今日みたいに、春の風が気持ちよくて、暖かい日だった。
新しい学校、教室。
新しい学校生活を迎えるにあたり、なんでもマイナスに考えてしまう私は不安な気持ちだらけな状態で、数日前から胃がきりきりと痛んでいた。
教室に入り、自分の席を探して座る。
隣の席には彼がいた。
隣に座ると、何だかふわっとするような不思議な気分になって、胃の調子がよくなった気がした。彼は胃薬みたいだなって思った。
彼はいつも休み時間、周りに溶け込まずに、難しそうな本を読んでいた。だからって友達がいないわけでもない。移動教室の時やお昼ご飯はいつもクラスで静かめな、三人と過ごしていた。
彼はクラスの女子とはほとんど話はせずに、私もクラスの男子と話すのが得意ではなかった。それに、日直が一周すれば席替えもして離れるし。接点も何もなかったから特に関わることはなかった。