ガチャッ。


「やっぱいたーっ!ねぇね!!」

「おかえりーっ」


飛びついてきた柊を抱っこする。

ぶかぶかの幼稚園の制服が凄く可愛い。


「まーた紫陽ん家入り浸ってる」


ひょっこりママが顔を出した。


「紫陽も年頃なんだから駄目つってんのに聞かないんだうちの娘は...」


ママが頭を抱える。


「そりゃあ、ママの子だもんねぇ」


紫陽のママが言う。


「ちょっとそれどういう意味よ」

「ふふ(笑)ほら、ジュース入れたからおやつにしよう」

「おっ、いっただきぃ」


ママが一番最初に食いついた。

あたしはママの子だ...。


「おれもーっ」

「待って、柊。上着脱いで」


幼稚園の上着を脱がす。


「凛の方がママみたいね(笑)」


紫陽のママが言った。


「そうそう、助かんのよ、面倒見てくれるから」


結局あたし達は晩御飯も一緒に食べた。