この日は仁くんの家で会うことになっていた。


「いよいよLIVE明日だね」


部屋に入るなり仁くんは言った。


「僕も明日すっごい楽しみだよ」


仁くんは見に来てくれる。


「凛...ちゃん.....?」


あたしは気づいたら仁くんに抱きついていた。


「.......抱いて...?」

「.......そんな可愛く言われて抱かない男は居ない」


いつもより激しい。

あたしは狡い。

何も考えなくて済むように、心に空いた穴を埋めるように仁くんと寝る。

狡い。