夏休みに入った。

LIVEはいよいよ明日。

仁くんとひとつになってから、会う度同じことをしている気がする。

ちゃんと口に出してないから付き合ってるかどうかはわかんないけど、きっとあたしは仁くんがすき。


「.......よし、明日頑張ろうね」


あたし達は最終確認を三人でしていた。


「紫陽のママ~!終わったぁ!!」


柊はさっそく紫陽のママにおやつとジュースを貰っている。


「じゃ、あたし用事あるから帰るね。柊はママが迎えに来るから」


そう言ってあたしが立とうとすると


「.......行かないで...」


紫陽はあたしの服の裾を掴んで消えそうな声であたしに言った。


「紫陽...?」

「行くんでしょ?彼氏んとこ」

「...彼氏じゃないけど.....」

「嘘。じゃあこれは何?」


紫陽はあたしをグッと引っ張っり、首元を少しめくって言った。