LIVEは夏休みの最初の方。

練習時間が少ない中、あたし達は練習に励んでいた。


「そっかそっかー、これからもっと忙しくなるんだね...」


練習で中々一緒に帰る時間が減ってしまった仁くんと久々に一緒に帰っている。

仁くんの寂しそうな顔。


「今日、家来る?」


言ってしまった。


「え!いいの!?」


あたしは頷く。


「一緒にベースしよ」

「うん!じゃあ家帰ってベース取ってくる!!」


そう言って仁くんは走って帰って行った。

ラインに住所送っておこう。

紫陽以外の男の子なんて家に入れたこと無いよ...。