Rin視点


「凛ちゃん!」


いつもの様にあたしを見つけると笑顔で手を振ってくれる仁くん。

あたし達は放課後、高校の門の前で待ち合わせして途中まで一緒に帰る。

青春って感じ(笑)


「昨日のレッスンでね...」


仁くんはベースの事や、学校での事、好きなバンドの事...

沢山話してくれる。

話の引き出しが沢山あるから聞いてて飽きない。

無口な紫陽とは違う...

あれ.....

なんであたし今紫陽と比べたんだろう。


「じゃあまたね」

「うん、また明日!」


仁くんはあたしに手を振って帰った。