「きりーつ、礼!」

「さようなら!!」

  高校生活最後の号令がかかる

 荷物をまとめてから私は教室を1人で出た

 できるだけ早く、この学校から出たかった

 校舎に残っているはずの先生に会いたくなかった

 会ってしまえば、先生を見てしまえば、
 鍵をかけた思いが溢れそうだった