生と死と恋の間で~死神?!に恋した陰キャJKの1週間~

保健室


保健室の前では、真一目当てに集まった女子生徒たちがキャーキャーと騒いでいた。

イケメン男子が、階段から落ちて来た女子を受け止める瞬間を目撃したら、惚れない女子はいないだろう。

そういうさくらの初恋も、空から降ってきた少女を受け止めた勇敢な少年だったので、女子生徒たちがキャーキャー騒ぐ気持ちは、

よく理解できる。

あっという間に真一の噂が広がったようだ。

学校は特に噂が回るのが早い。そのスピ―ドの早さは、昼休みならなおさらだ。




保健室の中では、さくらと真一が並べられた丸椅子に座り、担任の先生と白衣を着た保健の先生が話しているのを

二人とも黙ったまま横眼で見ていた。

そして、保健の先生が、さくらと真一の方を向き、

「二人とも大丈夫って言ってるけど、念の為、病院で診てもらいましょう。

担任の先生からお家に連絡を入れてもらうから。じゃ、先生お願いします。」

と言った。

担任の先生は、

「分かりました。」

と言ってから、ドアの方に歩いていくと、少し開いた保健室のドアから覗いている数人の生徒に、

「はいはい、お前たち、教室に戻れ!」

と、なだめながら、保健室を出て、ピシャっとしっかりと扉を閉めた。

「エー!何でー?」

と、女子生徒たちの文句を言っている声が徐々に遠ざかっていく。

次に保健の先生が、

「じゃあ、私も病院に連絡するので、少しの間、二人はここで待っていてちょうだい。すぐに戻るから。」

と言って、バタバタと保健室から出て行った。



先生たち二人ともが保健室から出ていき、保健室の前にいた女子生徒たちも教室に戻って行ったので、
保健室は急に静まり返った。