さくらは、再び、教室に戻ると、自分のリュックを取り、屋上に上がった。
最初は軽い足取りで教室に戻ったが、屋上に上がる頃にはさくらの足取りは重くなっていた。
誰もいない屋上でさくらは、
『おかしい。明らかにおかしい。証言してくれた人にありがとうと言ったのに、何の変化も起こらないなんて。
どうしてだろう??そもそも、真一から、成功後の詳しい話はしてもらってない。いつも説明不足なんだから。
もうすぐ日も沈むのに・・・。どういうことなんだろう・・・。』
さくらは、不思議に思っていたが、ある一つの結論に辿り着いた。
『あの二人は証言してくれた人じゃなかったんだ・・・。』
さくらは、勝負に負けたことに気が付いた。
