放課後のことだった。
最近転校してきた晴山海心さんが雨野さんの周りをうろちょろしている。
何をしているのか謎に思いつつも雨野さんは気にすることもない様子だった。
…だけど違かった。
「あ、あの…晴山さん」
雨野さんは震えながら晴山さんに声をかけていた。
向かい合う2人を目撃してしまった僕はどうしたらいいのだろうか?

①止めに入る?
「わー、やめろー!」
「は?何急に出てきてんの?」
晴山さんの性格があまりわからないからな。
怖いから辞めておこう。

②見なかったことにして帰る?
「僕は何も見てない」
それはちょっと良くない気がするな…。
喧嘩したら止めに入った方がいいよな?

③少し見守ってみる?
「喧嘩しそうになったり危なそうだったら入ればいいよね〜」
うん、それだ!

僕は何かあれば止めに入ることにした。
それまでは見守ることに。
「あの…晴山さん。私に何か御用でしょうか?」
ここからでも声は聞こえるから大丈夫かな。