「じゃあ晴山の席は…雨野さんの後ろでいいか」
雨野"さん"?
私は呼び捨てだったのに…。
私は雨野さんという人をキョロキョロと探す。
するの窓側の前の席から眩しいくらいに光り輝く女の子がいた。
彼女は…雨野さんは窓の外をぼぅ…っと見つめていた。
そんな姿がとても…。
「…綺麗」
綺麗だった。
思わず見惚れてしまうくらい。
「あの…」
勇気を振り絞って声をかける。
「…?」
雨野さんは首をかしげている。
そんな姿もとても綺麗でなお、可愛かった。
「私…晴山海心。よろしくね、雨野さん!」
そう言って笑おうと思ったんだけど雨野さんに見つめられすぎて私は上手く笑うことが出来なかった。
それでも雨野さんは言った。
「雨野です。よろしくお願いします、晴山さん」
と、最後にニコッと微笑んでくれた。
笑顔を見た瞬間、意識が飛んだ。
思わず、雨野さんの笑顔を直視してしまって気絶してしまった。
可愛いすぎる、雨野さん…っ!