【恵】



「「「「「「「はぁ」」」」」」」



 終わってすぐに、私達は私の部屋に集まり、一息ついた。

 みんな初めてのことだから、いつもの撮影より絶対疲れたと思う。

 だって、私はすっごく疲れちゃたんだもん。



「すっげぇ、楽しかったな」



 疲れた私とは反対に、俊くんはすごくはしゃいでいる。


 けど、みんなとのゲーム実況は、本当に楽しかった。

 ただこうしてみんなと実況するだけでも、1人の時と比べると、こんなに楽しいものなんだなって気づいた。



「すごく賑やかで楽しいね」



 私は、微笑んでみんなを見た。

 すると、微笑み返してくれたみんな。



「そりゃあ、そうだよね。オレ達は親友同士なんだから」



 京くんが言った、『親友』の2文字を何度も心の中で唱えた。

 今の私達にとっても、親友という関係は、なんでもないことだと思う。

 だけど、私はそんな小さい言葉だけでも、心の中がふんわりと温かく感じられた。

 私は、『みんながいるだけで、なんでもできる』ような気がする。

 そう思えた。



      ーこの時までは……ー