すごいなぁ。
もしかして、毎日キャーキャーされていたら、耐性が付いて平気になるのかな?
「あのさ」
困ったように私を見る颯人くん。
?どうしたんだろう。
「握手してほしいんだけど」
「あっ!」
そ、そうだった!
せっかくあいさつをしてもらっているのに、返事をしないなんて!
失礼極まりないよ!!!
「ごめんね!」
心の中で自分を怒りながら、握手をした。
そしたら、颯人くんは私の手を自分の唇に近づけた。
「チュッ」
え?
「嫌ーーー!あの女颯人様にキスをしたの!?許せない!」
「呪うわ」
「呪うわ」
クラスの全員が騒いで私達のことを見た。
いつもなら大慌てしているところだけど、そんなことできない。
あまりの突然の出来事に、恥ずかしさで顔が熱くなって、体が金縛りにでも遭ったみたい。
あ、意識が遠のいて行くような……。
「おい!離してやれよ」
玲くんがいつもとは比べられない程の怖い声を出して、私をみんなの所に引きずり戻した。
颯人くんをジロリと睨む玲くんが怖すぎて、ゾッとした。
けど、おかげで意識が保てたよ。



