照れてる!可愛い!!!もっと言っちゃおう!

 だけど玲くんだけは別だった。

 頬は赤いけど、優くんの言葉が気に入らなかったみたい。



「優、こいつが可愛いと思うか?どう見てもブスだろ」



 なんですと!?

 怒るはずなんだけど、こればっかりは認める他ない。

 だって、私より可愛い子なんてたくさんいるんだもん。

 どうせ私は容姿が冴えない子ですよ。

 そう思って俯いていると、ボコッと上から殴る音が聞こえた。

 な、なに!?

 慌てて顔を上げてみると、京くんが玲くんの頭を殴ったようで、玲くんが頭を抑えているのが目に入った。



「いって!なにすんだよ、京!」

「女の子にそんなことを言うな!お前は本当に礼儀を知らないな」

「なんだと!」



 玲くんが京くんに掴みかかろうとしたのをなんとかみんなで抑える。

 お、落ち着いて〜〜〜!

 数分経つと、ようやく玲くんは落ち着いたようで、ため息を何度もはいていた。

 こ、怖いよ……。



「ねぇ、早く行こうよ。僕、クラスが気になるんだよね」



 清くんは気を取りなおすように言って、私達6人は頷いた。