「う、うるさい!」 京に呆れられて、つい怒鳴った。 心配して損したわ! 「でもさ」 累がニヤリと笑みを浮かべた。 「そこだけは、恵と似ているよな」 「うるさいって!」 「玲くん、顔は苺みたいに真っ赤じゃん」 オレが累に向かって怒鳴ると、清が腹を抱えて笑った。 他の奴らも、腹を抱えて笑っていた。 たく、お前らは。 そのままオレ達は、家に帰った。 *** オレ達が恵のことを好き。 これだけは恵には言えない、絶対の秘密だ。