あなたは私に愛をくれる。だけど私はあなたを振る。

「……あなたは?」

ー私は死神。植田小夜子さん、あなたは明日、12時35分に亡くなりますー

「そう……まあ、私ももう90だものね……仕方ないわ」

この人は、笑って頷くタイプ。

「死神さん、あなた、今ひまかしら?少しお話しできない?」

ー……ー

時計を見ると、夜中の1時。

ー3時までならー