あなたは私に愛をくれる。だけど私はあなたを振る。

突然後ろから現れた透吾。

「やっぱり木下が志保から別の人に乗り換えるなんてありえないよね」

「ん?なんか言った?」                                  

「ううん、何でもないよ。それにしても、今日は来るの遅かったのね」

透吾、私に飽きたわけじゃないのかな……?

透吾には嫌われたくないと思ってしまう自分がいる。

「まあちょっと色々あって。あ、志保。今日の放課後時間ある?」

「え、えぇ。あるけど……」