「志保っ、今日はバレンタインだね!」

「そういえば、そうね」

私は、読んでいた本を下ろして友人の美香<みか>の方を向く。

「私はもちろん圭太に渡したよ!」

「もう渡したの?早いわね」

「もちろん!そうゆう志保は?木下、今日はこっち来ないんだね」

「そうみたいね。もう私に飽きて次の人に乗り換えてるかもね」

「志保っ、おはよう!付き合って!」