「志保!好きだ、付き合って!」

「無理」

毎日恒例の朝の挨拶代わりの会話。

こんな私を好いてくれている透吾。

透吾には申し訳ないと思っている。

でも、こうするしかないんだ……。

「志保、相変わらず木下に冷たいね」

「しょうがないのよ。そうするしかないもの」