平凡で変わらない毎日が崩壊し始めました。



「うん、友達だよ。
あと俺、中学校の頃生徒会してたでしょ。
その時の生徒会長が美雷先輩だよ。
望海は同じバスケ部で中学の時の後輩。」


 ………嘘でしょ。

 つまり、葵はこの三兄弟と知り合いだったってこと?



 そんな偶然、起きてしまった。

「葵先輩、久しぶりです!!なかなか会えなくて、寂しかったです!」

 望海くんは葵と久しぶりに会ったんだ。

 じゃあ、望海くんはバスケ部なんだ。

「僕も高校に入ってから葵くんと話してなかったな。元気にしてた?」

 美雷さんも葵と久しぶりに会ったんだ。

「はい!元気にしてました。望海も美雷先輩も元気そうで良かったです。」

 葵は嬉しそうに笑いながら返事をした。

 葵の学校生活とか分かんなかったから、こうやって、先輩からも後輩からも好かれてるって分かると私も嬉しいな。


「葵、こないだ借りてた教科書、俺が間違ってパクってた。」

 無口な次男さんが喋った!!

 ……名前なんだったっけ?

「え、マジ?まぁ、学校始まってからでいいよ。」
 
 「ん。」

 次男さんは返事?かは分からないものをして話が終わった、のか?