彼の好きなチョコはトリュフ。

少しでも私の思いが届くように、丁寧に、気持ちを込めて作る。

振られるために……。

諦められないなら、振られたらいい……。

それで全てが解決するなら、私はそれでいい。

困っちゃうかな?

彼女からも貰うんだろうな。





「ねえ、ちょっといいかな?」

「おう」

屋上は告白スポット。

彼も気づいているのだろう。

「これ、もらってくれないかな?」