「あ、もういいの?」

「うん。いらなかったみたい」

佐伯くんに赤ペンを返して、自分の席に戻って次の時間の準備をする。

次は……体育か。

体育って……着替えなきゃ!

だから他の女の子のクラスメイト達、いなかったんだ!

じゃあ私、男の子の着替えの邪魔になってるんじゃ……。

恐る恐る後ろを振り向くと、たくさんの男の子の目線がこっちに向かっていた。