見下ろすと、真っ赤な顔の月菜ちゃんがいた。

「どうしたの、月菜ちゃん、なんかあった?」

その可愛さに我慢ができず、思わず頭を撫でてしまう。

「好き、好きです稔先輩」

何か聞き出すべきだろうか、と考えていたら有り得ない言葉が聞こえてくる。

「え」

「これ、稔先輩に作ったチョコです。本命なんです。だぁい好きなんです」

「っ……。月」

嬉しくて、幸せで。