私のアイドルはあなただけ

切り替えはやっ!

よしよしするなんて言わない方がよかったかな……?

そう思ったけど、冬馬はもう頭を下げてスタンばっていた。

「よ、よしよし……」

「ありがと、莉子。じゃ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」

走って行った冬馬が見えなくなると、私はその場にしゃがみ込んだ。

恥ずかしかった……。