私のアイドルはあなただけ

「は?本命なんだししょうがないだろ」

……もうやだ、喋らない。

余計なことを喋るとその分いろんな意味で心臓が止まる……。

「あ、冬馬くん!今日はよろしくね」

バッ

あ、危なかった……!

スタッフさんがこっちに近づいてきて、慌てて冬馬の手を離す。

「はい、よろしくお願いします」