私のアイドルはあなただけ

「莉子、俺、お前のこと好きだから」

「え?ちょ、まっ」

そう言いながら顔を近づけてきた冬馬。

キスされるっ……。

そう思ってギュッと目をつむる。

でも、想像していた感触はなくて。

「何?キスされると思った?」

目を開けると、冬馬はニヤニヤしていた。