私のアイドルはあなただけ

冬馬が私の前に出してきたノートに、見覚えがあり過ぎた。

「なんで、冬馬が持って……」

「寮出ていく時にお前が落としていったんだよ」

「……引いた?」

「なんで引くんだよ。……こんなに俺たちのこと見てるのお前くらいだぞ」

冬馬が開いたページには、私が書いたメンバーたちのいいところや、癖、面白かったところが、

たくさんメモってあった。

「お前は俺たちに必要だ。あんなこと言った後で悪いけど、これからも俺たちのマネージャーでいてほしい」