「はい?」

後ろから手を引っ張られ、よろけてしまう。

倒れる!

次に来る衝撃を耐えるために、ぎゅっと目をつぶる。

でも、想像していた衝撃はこなかった。

「はあ。無視は酷いだろ」

「え?冬馬?知らない人だと思った」

受け止めてくれたのはまさかの冬馬だった。