私のアイドルはあなただけ

「莉子ちゃん、今のは—————」

「大丈夫です。すみませんでした、こんな私じゃみなさんのマネージャーは務まり

ませんよね」

「だから————」

「すみませんっ、私、頭を冷やしたいので、これお願いします」

律が必死になって弁解しようとしているけど、莉子はそれを押し切って律に買い物袋を押し付けて

出て行こうとした。

「待ってって!」