私のアイドルはあなただけ

七時すぎ、みんなが起きた。

「まあ、及第点」

表情を崩さない冬馬でさえ、必死に顔が緩むのを抑えている。

普通に目玉焼きとソーセージ焼いただけだけど……。

メンバーたちは一、二年の時からこの寮に住んでいたみたいだけど、その時からコンビニ弁当

ばかり食べていたみたいで手作りの料理が珍しいらしい。

「こんなのでよかった……?」

「こんなのじゃないよ!」

りーちゃん……またあだ名つけられた……。

「早く食べよ、俺お腹すいた」