私のアイドルはあなただけ

そう言った律くんのことを一瞥しただけで、スルーしていた。

「ネコ、邪魔って言ってんだろ」

「ね、ネコ?私のこと?」

「お前以外に誰がいるんだよ」

「なんでネコ?」

それも無視して、私を押し退けて顔を洗った冬馬。

「ねえ!」

「みゃ」