私のアイドルはあなただけ

左にあるバスルームのドアが開いて、上半身裸で、下はタオルを巻いたまま律くんが出てきた。

「ちょ、ちょっ!」

「あ、ごめん」

私は慌てて顔を背ける。

「こ、こっちこそごめんなさい。いるとは思わなくて」

「電気を消してたのがいけなかったね。ごめん。服、着れたよ」

背けていた顔を元に戻す。

「莉子ちゃん、起きるの早いんだね」