私のアイドルはあなただけ

『大丈夫なの?莉子、男の子苦手じゃない』

「そういえばそうだった」

メンバーの四人がビックリするくらい個性的な人ばっかりだったから、自分が男の子が苦手なことすっかり忘れてた。

『そういえばって……今からでも帰ってくる?』

「ううん、大丈夫。私、この一年間でcool boysをプラチナにしてみせる!」

『そう、頑張ってね!応援してる』

「うん、ありがとう、お母さん」

別れ言葉を言って電話を切る。